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診察のご案内

初めての方へ

当院は予約制ではありません。ご来院の際は、以下をご持参ください。

  • マイナ保険証(健康保険証を含む)または資格確認書
  • 子ども医療費助成や公費負担の受給者証(お持ちの方)
  • お薬手帳(かかりつけ医がある方)

診療科目

  • 整形外科 リハビリテーション科 リウマチ 放射線科

医療DX推進体制

当院では、医療DXを推進し、マイナ保険証の利用促進、オンライン請求、電子処方箋の発行に対応しております。

診療について

整形外科は、いろいろな病気やけがを多岐に渡って診察、治療します。

骨、関節、筋肉、腱、靱帯、脊髄、神経など、扱う領域は広範囲に及びます。その他、皮膚の腫れやできものも診療します。 また診療上、レントゲン撮影だけで診断がはっきりしない場合、スポーツ障害などではMRI検査が診断・治療に有用なことも少なくありません。 また、交通事故によるけが、通勤中や仕事中のけが(労災)も扱っております。

当院では専門の義肢装具士が頻繁に来院されますので、迅速に装具の採型、採寸、作製、調整などの装具療法が可能です。 その他、身体障害者手帳(運動器)の交付や更新、それに伴う装具の処方、難病指定特定受給者証の更新書類の作成も承っております。 ご気軽にご相談下さい。

代表的、注意が必要な疾患

骨粗鬆症

日本では約10人に1人が骨粗鬆症になっていると言われ、高齢化に伴って、その数は増加傾向であり、特に女性に見られるケースが多いです。 通常は痛みがないのが普通ですが、転倒やちょっとしたはずみに骨折しやすくなります。

骨折しやすい部位は、せぼね(背中、腰の圧迫骨折)、手首(橈骨遠位端骨折)、脚の付け根(大腿骨頚部骨折)、腕の付け根(上腕骨頚部骨折)です。 骨折すると、機能障害が残ったり、健康寿命も短くなったりすることが少なくないため、適切に予防・治療することが大事です。

診断はレントゲン(場合によりMRI)、DXA法による骨密度を測定します。 治療は飲み薬や注射になります。年齢、骨の状態や骨密度により治療法は異なるため、その人に見合った治療法を相談、提供いたします。 定期的な骨密度測定、採血で治療効果を判定しながら、治療を継続することが大切です。

骨密度測定結果例

(挿入図:骨密度測定結果例)

背骨の骨折(胸椎、腰椎の圧迫骨折)

骨粗鬆症のある中高齢者では、転倒しなくても、中腰になっただけ、雪かきしただけでも骨折することが少なくありません。 痛みが強かったり、長引いたりする場合は注意が必要です。

診断はレントゲンで分かる場合もありますが、MRI検査をしないと分からないことも少なくありません。
適切に治療しないと痛みが長引いたり、後遺症が残ったりすることがあります。 治療は投薬治療の他、装具加療で骨折の悪化を予防することが大切です。並行して骨粗鬆症の治療も行います。

レントゲン:明らかな骨の変形が分かりません(矢印が骨折)

(挿入図1:レントゲン - 明らかな骨の
変形が分かりません(矢印が骨折))

MRI:2カ所で背骨が白くなっており、骨折を表しています(矢印が骨折)

(挿入図2:MRI - 2カ所で背骨が
白くなっており、骨折を表しています
(矢印が骨折))

背骨の骨折が3個以上の場合、10年生存率は50%に低下

(挿入図3:背骨の骨折が3個以上の場合、10年生存率は50%に低下)

腰椎椎間板ヘルニア

若年者から高齢者まで、広範囲の年齢で発症します。腰椎の軟骨(椎間板)が飛び出して、直接神経を圧迫することにより、 腰や殿部、下肢(通常片脚)の痛みやしびれ、ビリッと走る放散痛を自覚します。診断にはMRI検査が必須です。

治療は内服治療がまず行われます。痛みが強い場合、神経根ブロックを行うことにより劇的に痛みが改善します。 一般的には、手術をせずに改善することがほとんどです。

MRI:矢印が椎間板ヘルニア

(挿入図:MRI - 矢印が椎間板ヘルニア)

腰部脊柱管狭窄症

中高年者に発症し、加齢に伴って神経の通り道(脊柱管)が狭くなることにより、腰や殿部、下肢(片脚または両脚)の痛みやしびれ、脱力感を自覚します。 進行すると、長時間の立位保持や歩行が困難になります。診断にはMRI検査が必須です。

治療は椎間板ヘルニアと同様、内服治療がまず行われます。片脚の痛みが強い場合、神経根ブロックを行うことにより劇的に痛みが改善します。 一般的には、手術をせずに改善することがほとんどです。

MRI:正常な脊柱管

(挿入図1:MRI - 正常な脊柱管)

MRI:狭くなった脊柱管

(挿入図2:MRI - 狭くなった脊柱管)

変形性膝関節症

男女比は1:4で女性に多く、高齢者ほど高率になります。主な症状は、痛みと水が貯まることです。 起立、歩き始め、しゃがみ込み、階段昇降で痛みを自覚します。膝の内側から後方にかけて痛みを自覚することが多いです。

診断はレントゲンで行いますが、高度な疼痛や水腫が改善しない場合、骨の深層まで炎症が拡大している可能性があるため、MRI検査を必要とします。 もしも骨髄まで炎症が拡大している場合、骨破壊を抑えるために骨粗鬆症の治療を併用することにより、進行の予防効果があります。

治療は内服薬、外用剤、関節内のヒアルロン酸注射をします。同時にダイエット、大腿四頭筋強化訓練や物理療法も効果的です。 歩行が困難なほどの痛みがある場合、手術が検討されます。

自宅でできる大腿四頭筋強化訓練1

(挿入図1:自宅でできる
大腿四頭筋強化訓練)

自宅でできる大腿四頭筋強化訓練2

(挿入図2:自宅でできる
大腿四頭筋強化訓練)

肩関節周囲炎(通称:五十肩)

中年以降、特に50代以降に多くみられます。肩関節の痛み、動きが徐々に悪くなって進行します。 夜間にズキズキ痛み、時に眠れないほどになることもあります。自然に治ることもありますが、放置してどんどん悪化することも少なくありません。

治療は内服薬、外用剤、関節内のヒアルロン酸注射をします。同時に温熱療法や運動療法も行います。
治療しても改善しない場合、MRI検査で腱板断裂を合併していないか確認することもあります。

夜間痛が辛いときの対処

(挿入図1:夜間痛が辛いときの対処)

自宅でできる五十肩の運動療法1

(挿入図2:自宅でできる
五十肩の運動療法)

自宅でできる五十肩の運動療法2

(挿入図3:自宅でできる
五十肩の運動療法)

疲労骨折

アスリートで短期的な集中トレーニングを行った場合、または成長期でスポーツに熱心に取り組んでいる思春期の子供に多くみられます。 1回の大きなけがではなく、骨の同じ部位に繰り返し小さな力が加わることで発症します。

好発部位は腰椎、脛骨(すね)、中足骨(足の甲)に多いですが、その他、多くの部位に発症します。

診断はレントゲンで分かる場合もありますが、初期には分からず、進行してから判明することもあるため、 早期診断にはMRI検査が有用です。多くは局所の安静で治癒しますが、手術に至った場合、長期間スポーツ復帰が困難になります。

疲労骨折の好発部位

(挿入図:疲労骨折の好発部位)

腰椎疲労骨折(分離症)

10代前半のスポーツを熱心にしている成長期の子供にみられます。腰痛を自覚していた期間は数日から数ヵ月とばらつきがあるため、 単なる筋肉痛と決めつけないことが大事です。背中をそらす動作で痛みが増強することが特徴です。

診断にはレントゲンが必要ですが、初期にはほとんど骨折は分かりません。早期診断にはMRI検査が必須です。

骨折がある場合、疲労骨折用のコルセットを数ヵ月装用することで、骨癒合が得られる可能性が高いです。 数ヵ月復帰を我慢することが、腰痛なく、その後のスポーツパフォーマンスを維持するために大切です。

レントゲンでは骨折は分からない

(挿入図1:レントゲンでは
骨折は分からない)

MRIで白く光っている部分が疲労骨折

(挿入図2:MRIで白く光っている
部分が疲労骨折)

装具加療後、完全に骨癒合が得られた

(挿入図3:装具加療後、完全に
骨癒合が得られた)

その他(アスリート、成長期の運動障害 等)

下記に関し的確に診断、治療、ストレッチ・運動療法指導を行い、また手術が必要であれば迅速に関連病院に紹介いたします。

  • 野球:投球肩障害、野球肘
  • 膝上:ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)
  • 膝下:オスグッド病、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
  • 膝内側:鵞足炎
  • 膝外側:腸脛靱帯炎、膝窩筋腱炎
  • 膝関節外側:円板状半月
  • その他:膝蓋骨不安定症(亜脱臼)、半月板損傷、前十字靱帯損傷 等

注射加療について

注射は患部に直接薬液を注入しますが、注入する場所(神経、筋肉、関節内、腱付着部、腱周囲等)や病気により効果や改善するまでの時間が異なります。

以下は、注射により直後ないし1〜2日程度で早期に痛みが改善する疾患です。痛みにお悩みの方は、気兼ねなくご相談ください。

神経根ブロック:腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症

レントゲンの透視下に直接、神経根に針をさして薬液を注入します。速やかに痛みが改善します。 ブロック効果や痛みの程度を評価しながら、1〜数回注射することにより、手術せずに済む患者さんがほとんどです。

神経根ブロック(腰椎)挿入図1

(挿入図1:神経根ブロック(腰椎))

神経根ブロック(腰椎)挿入図2

(挿入図2:神経根ブロック(腰椎))

神経根ブロック(腰椎)挿入図2

(挿入図3:実際のブロックの様子)

神経根ブロック:頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症

手技は腰椎とほぼ同じですが、腰椎ほど適応になることは少なく、ほとんどの方は内服薬のみで改善します。

神経根ブロック(頚椎)

(挿入図1:神経根ブロック(頚椎))

その他(注射で痛みが改善しやすい疾患)

  • 肩前方:上腕二頭筋長頭腱炎
  • 肩外側:石灰沈着性腱板炎
  • 肘外側:上腕骨外側上顆炎(通称:テニス肘)
  • 肘内側:上腕骨内側上顆炎
  • 手関節の親指側:デュケルバン氏病(狭窄性腱鞘炎)
  • 指の手の付け根:腱鞘炎(通称:ばね指)
  • 膝内側やや下側:鵞足炎
  • 足裏のかかと:足底腱膜炎
  • その他:石灰が沈着している腱付着部